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大阪市『第1回みおつくし福祉・介護の仕事きらめき大賞2018』 じらふヘルパー職員 受賞!

更新日:2019年1月8日

授賞式

 「大阪市みおつくし福祉・介護の仕事きらめき大賞」は、福祉・介護の仕事のやりがいや魅力が伝わるエピソードを広く市民に周知することにより、福祉・介護の仕事のイメージアップと、将来の福祉・介護人材の確保につなげることを目的として実施されたものです。

 その「優秀賞」にじらふヘルパーの今村和也さんの文章が選ばれました。表彰式(写真)は12月1日におこなわれました。

  以下は選出になったじらふ文章(要約)です。

今村職員(手前)と、じらふヘルパー職員

今村職員(手前)と、じらふヘルパー職員

 Aくんは支援学校高等部の男の子。場面の切替が苦手です。外出の時も、自宅から駅までわずか5分程の距離に、1時間程かかってしまうなど、かなり時間を要することがあります。

 外出先から帰る時間になっても、その場から動けなくなり、家に着く予定の時間に、他県の駅にいたこともありました。ショッピングモールでは、文字へのこだわりのために、20メートル進むのに、2時間かかったこともあります。
ただ楽しんでいる時のAくんの笑顔はめちゃめちゃ素敵な表情をしています。

 そんなAくんとこの夏、キャンプにいきカヌーに乗る機会がありました。Aくんは「漕いで、漕いで」とジェスチャーでアピール!漕ぐのを止めると「漕いでください」と言われたり一緒に漕いでカヌーを満喫できました。

 後日親御さんから、日記を書いたと連絡があり、そこにはカヌーに乗っているAくんと今村の姿が…。親御さんに聞いてみると「一生懸命思い出しながら書いていました。よほど楽しかったんだと思います」と言っていただきました。

  3年程関わっていながらAくんの文字や絵を見るのは初めてでした。まだまだ知らない事がたくさんあるのだと思い、これからもっとAくんのできる事を見つけて、今まで以上に楽しんで頂きたいと思います。

全文はこちら<PDF>

写真

  Aくんのお母さんからのコメントです

今村さん

 優秀賞おめでとうございます!彼のことを書いていただけてとても光栄です。
 文章を読みながら、「うわ~大変だっただろうなぁ」と思ったり、気長に付き合ってくれたことを感謝したり、「そんな思いで過ごしてくれていたのかぁ」と感動したり、途中から涙がいっぱいこぼれました。
 障がい児の親として、子どもの障がいが誰かの迷惑になっていることがとても辛く、どこに行くのも肩身が狭い思いをします。
 我が子なのに…連れて出ることがしんどいと思ってしまう自分が嫌で嫌で…
 ヘルパーさんにお出かけをお願いすることも初めは罪悪感がありました。

 体が大きくなりもう一緒にトイレに入れなくなったことをきっかけに、ヘルパーさんを利用することにしたのですが、お出かけをすると、案の定予定の時間より遅くなるという連絡…。申し訳ないのと心配とでいてもたってもいられない状態で帰りを待っていました。

 でも帰ってくると、いつもじらふのヘルパーさんは大変だったことよりも楽しんでいたことを笑顔で報告して下さるので、心配や罪悪感は消えて、「お出かけできてよかったね」と帰ってきた彼を笑顔で迎えることができます。

 私は母親なのに彼の心の状態を理解しようとせず、自分の感情や事情で「困った行動ばかり…なんであんたはいつもそうなん」と嫌な言葉を彼に浴びせてしまうこともあります。母親でもそう思うのに他人にそう思わないでと願っても難しい…と思っていましたが、じらふのスタッフの方々は彼に寄り添ってくれ心の触れ合いを大事にし喜びを感じてくださっている。そのことが何より嬉しく、そして障がいを持っている人や家族にとても必要なことだと思います。そういう思いを今まで感じることのなかった人たちがもっともっと感じていける社会になればいいですね。

 私は障がい児を抱える母として周りから同情されたり他人事のように思われることがありますが、面白いこと楽しいこと感動すること勉強になることいっぱいいっぱい幸せを感じていることをたくさんの人に知ってほしいと思うので、これから何らかの方法で発信していけたらと思います。

 彼のことを書いていただき本当にありがとうございました。マンガも楽しみにしていますね。

 また彼らしさが出るお出かけになると思いますが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。